開店祝いのマナーについて
お祝いの仕方について
開店・開業の際には、関係者をはじめ世話になった人や親しい人などを招いて、披露パーティが開かれます。
主催者側は、それまでの苦労が実り、ようやく開店・開業にこぎつけたという感慨とともに、希望をふくらませて臨んでいる場面です。
そんな披露パーティーに招かれたなら、とにかく出席してあげることが、なによりの贈り物となります。今後の発展を願い、励ましの言葉をかけてあげましょう。
景気づけになるので、今後利用してくれるような知人や友人、取引の可能性がある人などを伴ってもかまわないでしょう。紹介してあげると喜ばれるものです。
親しい関係であれば、事前に声をかけて開店・開業当日の手伝いをするのも、実際的な「お祝い」になります。
お店であれば、開店当日に店の品物を購入したり、飲食するのも「お祝い」になるでしょう。また、開店のときだけでなく、その後も人を誘って客として訪れてあげたいものです。
おすすめの贈り物について
開店祝いの贈り物には縁起物を贈る習慣があります。具体的な品としては、
「だるま」
「招き猫」
「七福神の置物」
「たぬきの置物」
『「大入り」と書かれた額』
などがあります。
お店やオフィスへのお祝いギフトについて
しかし、友人・知人としてお祝いする場合は、縁起物にこだわる必要はありません。
本人の希望を優先し、お店やオフィスで使うタオルや、花瓶、石鹸、傘立てなどの実用品を贈っていただいても結構です。
胡蝶蘭などお花の選び方について
もし迷ったときは、生花などが無難です。
「胡蝶蘭や観葉植物などの鉢植え」
「お祝いスタンド花」
「フラワーアレンジメントの花かご」などがよろしいでしょう。
☆お花の金額の相場
開店祝いにお花を贈る場合、5千~1万円が金額の相場になります。
お祝いのお酒の注意点について
日本酒は「一升瓶2本で一対とめでたさ」を表します。数にはこだわりませんが、4本はNG。必ず偶数の本数にしてください
☆お酒の金額の相場
お酒の銘柄にもよりますが、開店祝いの相場は5千円~1万円くらいですので、こちらの予算を念頭に、本数が偶数になるようにお買い求めください。
おすすめ出来ないプレゼントについて
開店祝いのプレゼントには、「燃える」「倒れる」などの忌み言葉を連想させるものや、「水に流れる」「お茶をひく」などの忌み言葉を連想させるものは避けるようにしてください。
具体的には、
「ストーブ」
「キャンドル」
「ランプ」
「灰皿」
「ライター」
「水に関わるもの」
「お茶」
などは避けるようにしてください。
お祝いの金額の相場について
一般的に目上の人に現金を包むのは失礼とされていますが、開店祝いの場合は問題ありません。
相場の目安:身内なら1万円~5万円
相場の目安:友人なら5千円~1万円
☆のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き:「御祝」「祝 御開店」「御開店」など
表書き/名前:上書きよりやや小さめのフルネーム
贈り物を贈るタイミングについて
縁起物:開店、開業の前日までに。
生花・花輪:開店、開業の当日の朝。ただし、夕方や夜に開店するお店の場合は、届く時間をずらすようにします。
祝い酒:開店、開業の当日の朝。ただし、夕方や夜に開店するお店の場合は、届く時間をずらすようにします。
現金:当日に持参。
プレゼントに添えるメッセージの文例について
胡蝶蘭やプレゼントなどに添える、メッセージカードの文例を紹介しています。
・ご開店を祝し、今後のご繁栄をお祈りいたします。
・ご開店を祝し、ご繁盛を祈ります。
・新築開店おめでとうございます。
・多年の願いがかなったご開店、心からお祝い申し上げます。ドッとお客様に来て頂けるよう祈っております。
・千客万来、商売繁盛、念願成就、あなたのオールマイティを期待しております。おめでとうございます。
・微力ですがお力になれるのが楽しみです。力を合わせてお店を繁盛させたいと心から願っております。今後のご活躍をお祈りいたします。
「電報文例集」より
「NTT D-MAIL」より
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より