たぬきの意味について
タヌキの置物の意味について
食いしん坊でちょっとドジなたぬきは、木の葉をお金に変える術で、たくさんの金運や商売運を運んできてくれます。
「(他)の者より(抜き)ん出る」の語呂合わせから、地域一番店になりたい方や受験に合格したい方など、ライバルに勝ちたいと願う方にオススメです。
有名な信楽焼のたぬきは八相縁起と言い、八つの福を持っているデザインとなっております。
笠:思いがけない災難から身を守る
通帳:世渡りには信用が第一
目:何事も前後左右に気を配り正しく見つめる
腹:常に沈着冷静に、しかし、決断には大胆さが必要である
顔:常に愛想良く真を以て努める
金玉袋:金銭を自由自在に使える金運に恵まれるように
徳利(トックリ):飲食には困らず、徳を持てるように努力せよ
尾:物事の終わりは大きく、しっかりと身を立てることが幸福である
他にも、様々な解釈がありますが、大まかには上記のとおりになります。
タヌキの置物を玄関に置く理由について
また、居酒屋などの入り口や店内に置いてあるたぬきの置物については、次のような意味があります。
キツネと同様に、たぬきが人に取りつく「たぬき憑き」も、まれにではありますがあったそうです。人がたぬきに憑かれると酒を欲しがったという俗信があることから、「たぬきに取りつかれたように、酒をいっぱい飲んでください」というアピールであるそうです。
また、たぬきの置物は、満腹した傲慢や姿を表現しているという説もあります。つまり、でっぷりとしたたぬきの姿は、料理をたらふく食べてご満悦の姿であり、「当店でたくさん食べて欲しい」という、客へのメッセージだというものです。
その他、大きなキンタマから「八帖敷き」で、広くてお客が沢山入るからなどといった理由から、飲食業を営んでいる方に好まれる縁起物と言われております。
信楽焼の置物の意味について
信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる炻器で、日本六古窯のひとつに数えられる。
信楽は、付近の丘陵から良質の陶土がでる土地柄である。長い歴史と文化に支えられ、伝統的な技術によって今日に伝えられて、日本六古窯のひとつに数えられている。信楽特有の土味を発揮して、登窯、窖窯の焼成によって得られる温かみのある火色(緋色)の発色と自然釉によるビードロ釉と焦げの味わいに特色づけられ、土と炎が織りなす芸術として“わび・さび”の趣を今に伝えている。信楽の土は、耐火性に富み、可塑性とともに腰が強いといわれ、「大物づくり」に適し、かつ「小物づくり」においても細工しやすい粘性であり、多種多様のバラエティーに富んだ信楽焼が開発されている。
信楽焼の狸の置物の歴史は比較的浅く、明治時代に陶芸家の藤原銕造が作ったものが最初と言われている。1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽町行幸の際、たくさんの信楽狸に日の丸の小旗を持たせ沿道に設置したところ、狸たちが延々と続く情景に感興を覚え、歌を詠んだ逸話が新聞で報道され、全国に知られるようになった。信楽町長野・新宮神社に歌碑が建っている。