開店祝いの縁起物について
お祝いの贈り物について
開店のお祝いの贈り物には縁起物を贈る習慣があります。具体的な品としては、
「だるま」
「招き猫」
「七福神の置物」
「たぬきの置物」
『「大入り」と書かれた額』
などがあります。
お店やオフィスへの贈り物について
しかし、友人・知人に贈り物をする場合は、縁起物にこだわる必要はありません。
本人の希望を優先し、お店やオフィスで使うタオルや、花瓶、石鹸、傘立てなどの実用品を贈っていただいても結構です。
おすすめ出来ないプレゼントについて
開店祝いのプレゼントには、「燃える」「倒れる」などの忌み言葉を連想させるものや、「水に流れる」「お茶をひく」などの忌み言葉を連想させるものは避けるようにしてください。
具体的には、
「ストーブ」
「キャンドル」
「ランプ」
「灰皿」
「ライター」
「水に関わるもの」
「お茶」
などは避けるようにしてください。
お酒のマナーについて
日本酒は「一升瓶2本で一対とめでたさ」を表します。数にはこだわりませんが、4本はNG。必ず偶数の本数にしてください
お酒の銘柄にもよりますが、開店祝いの相場は5千円~1万円くらいですので、こちらの予算を念頭に、本数が偶数になるようにお買い求めください。
お祝いの金額の相場について
一般的に目上の人に現金を包むのは失礼とされていますが、開店のお祝いの場合は問題ありません。
金額の相場:身内なら1万円~5万円
金額の相場:友人なら5千円~1万円
☆のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御祝」「祝 御開店」「御開店」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
贈るタイミングについて
開店のお祝い品を贈るタイミングは、下記のようになります。
縁起物:開店の前日までに。
お酒:開店の当日の朝。ただし、夕方や夜に開店するお店の場合は、届く時間をずらすようにします。
現金:当日に持参。
招き猫の基礎知識について
☆招き猫の右手と左手の違いについて
招き猫には右手上げのものと左手上げのものがおり、「右手が上がっている招き猫は金運を呼ぶ」と言われています。
また、「左手が上がっている招き猫は人とのご縁を結ぶ力がある」と言われています。だから左手が上がっているものは、お客様をたくさん招きたいお店に向いています。
その他、右手挙げは昼の客、左手挙げは夜の客を呼ぶとも言われ、夕方になると猫を飾りかえるところもあります。
二匹を並べてペアで飾ることもよくありますが、その場合は手が外側にくるように飾るようにしてください。
なお、古くなって汚れてきた招き猫は運気も弱まってきますので、その労をねぎらってあげたうえで、新しくきれいな招き猫を飾り、改めて招福祈願をするようにしてください。
☆両手を上げた招き猫の意味について
右手と左手、左右両方の手を上げた招き猫は、「金運」と「お客様」の両方を招いてくれるといわれています。
ただし、両手を上げている姿が「お手上げ」に通じるということから、嫌う方もいらっしゃいます。
☆招き猫の色の違いの意味について
招き猫の色は一般的には三毛猫ですが、近年では様々な色のものがあり、色ごとに意味が異なります。
白色:運気上昇
金色:金運上昇
青色:交通安全
ピンク色:恋愛成就
黒色:魔除け・厄除け
赤色:病除け
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より